対応事例
CASE EXAMPLE

薪用運搬車 整備

2022.02.13

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薪用に使用する運搬車の整備です。
型式は筑水のG505 500k積みです。
まず、始めに固着したクラッチワイヤーとブレーキワイヤーの交換です。潤滑浸透で無理やり動かすことも考えましたが、すぐにまた錆び付いてしまう可能性が高いので交換の選択をしました。

次に駆動軸(スプロケット軸)のオイルシールの交換です。
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オイルシールの交換は結構簡単なんですが前作業としてゴムキャタを外さなければなりません。アイドラーを縮めるのに一苦労です。ネジ式は勘弁してほしいです。グリス式の方が楽なんですが・・・
ギヤオイルの抜き穴からオイルを抜いている時は気づきませんでしたが抜けるのが遅いので手っ取り早くオイルシールを外したところギヤの金属が削れた鉄粉がオイルに混じって出て来ました。ギヤオイルも定期的に交換した方がいいみたいですね。
しかしこのG505のオイルシールてっきり汎用品かと思ったらMUD-59 UD17×40×14 武蔵のシールなんですが現在の販売しているさいずにありません。旧規格なのか専用設計なのかわかりません。農機具屋に注文です。ちなみにクラッチとブレーキワイヤーもいっしょに注文です。30年選手ですがメーカー在庫があって助かりました。

つぎは転輪のベアリング交換です。
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ゴムキャタピラを外した恩恵で10個の転輪をチェックをしたところ1個はまったく動かず3個はなんとかまわるが非常に重いです。ベアリング交換決定です。他の6個は様子見です。
スナップリングが入っていないのでプレス機でシールとベアリングを一緒に打ち抜きます。ベアリングは6003ZZが使用されています。また、オイルシールは充填物がぐりすなので再利用です。本当は新品に交換した方がいいですが、注文忘れました。

これで今シーズンは拗ねないで活躍して貰えると思います。